ベニス モンゴル1

2004年11月2日
生命の源は海。そこより生まれ、久遠の年月を経て進化を遂げた
我らヒト。そのヒトなる生命体を生かすも殺すも水環境次第である。

地球環境の激変は浜辺から都市を消し去り、山地から湖海を消している。
イタリア、モンゴルからの二日間の報道をとりあげてみたい。

文化の日の新聞がAP 電として水の都が「水没」と報じた。 
イタリア・ベネチアの 31日、の水没したサンマルコ広場を歩く観光客写真記事である。

137センチという記録的な潮位を記録し、町は混乱。商店も水浸しにと記事にある。=AP

ベニスは、1987年、水の都として、その潟とともに世界遺産に登録。

何を持って文化の日といわんや!地球環境の変化一つに対応出来ずして。

 歴史を紐解くとベネチアは、北イタリアのベネト州の州都で、アドリア海の最も奥まった所にある潟(ラグーナ Laguna)の上に形成された水の都である。

ちなみにベネチア(ベネツィア)はイタリア語であり、英語ではベニス Veniceという。

紳士淑女の方々くれぐれも巻き舌での発音にご注意あれ!
ベニス、ベネチア幼き頃の混同は、いずれも正解であった。

人口30万6000人。この潟は、堤防のように延びるリド Lido 島によってアドリア海と隔てられ、その途中3ヵ所にある自然の水門から出入りする海水によって絶えず浄化されている。

ベネチアはこのような生きた潟のデリケートな自然環境のうえに誕生し、水辺の困難な条件を克服しながら独特の都市を築き上げた。

潟の中には、ほかにもトルチェロ島、ブラノ島、ムラノ島など多くの島が散在する

今なお町の中には車はいっさい侵入せず、町中は完全に歩行者に開放されている。

何系統かのヴァポレットVaporettoと呼ばれる水上バスが市民の足として利用され、ゴンドラやモーターボートも日常生活にとって欠かせない。

イタリア・ベネチアといえばキャサリン・ヘップバーンの『SUMMERTIME』である。

英(U.K.)題では「Summer Madness(夏の狂気)」といった

日本では『旅情・(SUMMERTIME)』である
。ネーミングは言葉の天才国のお家芸。

アレッサンドロ・チコニーニの作曲による、おおらかなメロディの「サマータイム・イン・ヴェニス」。邦題「ベニスの夏の日」

この曲がテーマ曲になった映画「旅情」は、素晴らしい映画だった。
また、流れる「サマー・タイム・イン・ベニス」を聞いていると、ゴンドラに乗って揺られているような気分になって来来るから名曲は不思議だ。

「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」とお茶目な20世紀映画総ての作品の語り部の淀川長治

映画の申し子にしてすばらしき演技の女優のNO1は・・・

豊満な肉体のグレタ・ガルボ
美貌のエリザベス・テイラー

妖艶のマレーネ・ディートリッヒ
理知的なヴィヴィアン・リーでもない。

ヘップバーンであろう。
それも1933の若草物語 のときでは決してなく50歳を過ぎた
1955『旅情 (SUMMERTIME)』の時であるから驚きだ。

淀川長治著『ぼくが天国でもみたいアメリカ映画100――好きで好きでたまらない名作名優』/1998/講談社+α文庫より。)

それにしてもうまい女優だとベタほめである。
映画評論の草分け。神様。

明治42年に生を受け映画付けの生活で昭和10年にはヘラルド社ですでに活躍中。

98年11月11日の父と同じ日の89歳で逝った

「笑って。笑って。泣いてはいけません。どうか私に、笑ってください」

奇跡、心ときめく出来事を失った時間を取り戻すためにベニスにやってきたジェーン。

愛に溺れそうになるけれど、運河にくちなしの花を流してジェーンは気づく。
このままでは、レナート本当に別れなくなってしまう・・・。

なんと言ってもラストのキャサリン・ヘップバーンが、とても素敵。
列車の窓から体を乗り出し大きく手を振り、

レナートのみならず、思い出のベニスに別れを告げるキャサリン・ヘップバーンの、決意を秘めた女の顔たち、きれいに伸びた指先。

、「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」の映画の聖が絶賛するほどまさにピッタリの役。

実に美しきキャサリン・ヘップバーンは熟年の50歳近いのにこの魅力。、旬を過ぎても美しさを表す女性のあり方。参考ですゾ!

キャサリン・ヘップバーンは、アカデミー主演女優賞を「勝利の朝」、「招かれざる客」、「冬のライオン」、「黄昏」で、史上最多の4回受賞している。

そのほかにも「「若草物語」、「フィラデルフィア物語」、「愛の調べ」、「去年の夏突然に」など数多くの作品に出演している。

共演のロッサノ・ブラッツィは、イタリア人俳優。
ミュージカル映画「南太平洋」をみた。

「若草物語」、「裸足の伯爵夫人」、「恋愛専科」、「美しき青きドナウ」にも出演している。

監督のデビッド・リーンは、「アラビアのロレンス」、「戦場にかける橋」で、アカデミー監督賞を2度も受賞。

、「ドクトル・ジバゴ」、「ライアンの娘」、「インドへの道」
「逢びき」、「大いなる遺産」、などの名作を監督している。

「ドクトル・ジバゴ」は、その政治的意図、思想的背景を除いてみれば、映像、音楽特に誰でも大好きになれる作品。

「旅情」
(SUMMERTIME)
1955年 100分
(日本公開1955年)

監 督 デビッド・リーン
音 楽 アレッサンドロ・チコニーニ
出演者 キャサリン・ヘップバーン
     ロッサノ・ブラッツィ
     イザ・ミランダ
     ダーレン・マクギャバン

こんな凄いホーム・ページがあり勝手にリンクしてしまいました。ゴメンナサイ!

http://www1.harenet.ne.jp/~sato2000/movie/monthly/2001-01/2001-01.html

 テレビ朝日系列「素敵な宇宙船地球号」環境問題を扱うテレビ番組で制作はドキュメンタリー・ジャパン。

モンゴルは遠い国かもしれないが、地球のみんなと繋がっている。
そのことが、番組を通じて視聴者に伝得たいと製作者。

再度ココで取り上げベニスとの比較で地球環境を探ってみたい。

南ゴビのマンダルオボーソムの7年前は、ちょうど草原と沙漠の境といわれ、
直径45km、ゴビ地方最大のオラーン湖があった場所だ。

オラーン湖は直径45km、水深平均4m。モンゴルで十指に入る湖だった
「だった!」そう報道してる。何を持って文化の日といわんや!

秋風が吹くさわやかなゴビの大地は、エンジ色や黄金色、赤や緑のさまざまな植物に覆われ、まるで海水のないサンゴ礁のように美しく、誰もが「ゴビってすごいなぁ」と感動すると地球の歩き方にも書いてある。どこまでも続く地平線の旅を満喫したいものだ。

 それにしても、これほど生命感のない荒地になっているとは思わなかった。報道マンの最初の言葉。

 ゴビ地方唯一の河川を救うために2001年にできた地元遊牧民によるNPO団体「オンギ川住民運動」そこでの活動。

マンダルオボーは、オンギ川の終着点だった処。まさに、ゴビ砂漠の北限。
ヘリコプターは、湖跡を目指す。ところが、行けども行けども、湖らしきものが見当たらない。

かつて、毎分1600リットルもの水がオンギ川から注ぎ込み、ゴビの鏡と称えられたオラーン湖だが、今や影も形もなく、ただ、ひび割れた薄茶色の荒地だけが眼下に広がるのみ。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索