どうにも困る。
2006年4月25日小田原評定は結論の出ない会議を言う。
豊臣軍迫るのに北条家の家臣団のとった結論なき会議に由来すると記憶している。
世界的には映画にもなった、ウィーン会議であろうか。
そのときに活躍したフランスの外交官タレーランの言葉を新聞が書いていた。
「緩慢と怠慢は外交官の美徳だ」
これには背景があり、「ナポレオンは活動的だったが、私がいつも実行を遅らせた結果、早まった決断を断念する余裕ができたことをいつも私に感謝していた」からだといっている。
さらに、「興奮に身を任せるな」と有名な警告をも発している
また、名著「外交」を書いた英国の外交官ニコルソンも外交官の美徳の中に「平静」を挙げている。外交では興奮した方が負けというのが常識だ。
では、「国粋主義的傾向を持つ日本政権が侵略の歴史を正当化し、未来の北東アジアの秩序に挑戦する行為ではないか」という韓国のトップ、盧武鉉(ノムヒョン)大統領の竹島を巡る言動はどうか。
ラムズウエルズと額田防衛庁長官の丁々発止はどうであったのか。
沖縄海兵隊司令部要員のグアム移転経費を日本は総額102億7000万ドルの59%に当たる60億9000万ドルを負担する。
日本円換算約7100億円と巨額である。
米国防総省の「共同防衛に対する同盟国の貢献度報告」(2004年度版)によれば、27カ国の「同盟国」の中で、日本の貢献度は抜きんでて高い。日本は在日米軍の経費の74.5%を負担。全27カ国の直接、間接支援の合計の52.53%を占めている
世界中に展開する米軍が移転する場合にかかる経費を米国と接受国との間でどう分担するかは政治的事情に左右される。
冷戦が終わり、ドイツから米軍が撤退するときドイツは費用を負担しなかったが、ソ連軍の旧東独撤退にあたっては費用を負担した。
ドイツが撤退を望み、ソ連に負担能力がなかったからだ。
今回の例は、地球規模での米軍再編の一部とみれば米側の事情だが、沖縄の基地負担軽減は、それ以前から日本が一貫して求めてきた経緯をみれば日本側の事情の要素も相当ある。
米側が当初、総額100億ドルの75%を負担するよう求めたのはこのため。
日本側は当初、国際協力銀行(JBIC)による融資30億ドルにとどめたいと考えたが、その場合、海兵隊の通常の予算に基づいて移転を進めることになり、10年以上も時間がかかるとされた。
このため日本側からは50%という数字が出たこともあった。
両国の会談の59%の合意は、これらの議論を踏まえた政治決着だ
日本側は、直接の国民負担となる財政支出に限れば、日本側負担は46.8%と「5割未満」にとどまっていると強調する。
一般会計から支出する28億ドルは海兵隊の隊舎・庁舎、学校など移転して直ちに必要となる経費にあて、滑走路整備、訓練施設、道路整備などには税金を支出しないとも説明する。
在日米軍再編では沖縄で那覇港湾施設やキャンプ桑江など約1500ヘクタールが返還されるとはいえ、再編に伴う経費は2兆円以上かかるといわれる。
国民一人一人が「安全の値段」を真剣に考えるべき時代だ。
基地の問題に問題提起する候補が選挙戦に勝利した沖縄県民はどうするのであろうか。
「裏切り者の情は受けない」。
名画『第三の男』の最後の場面でのアリダ・バリが演じた恋人のことである。
恋人が眠る墓地からの帰路、女は待ち受けた米国人作家のマーティンズに一瞥もくれずに去ってゆく。
米ソなどが分割統治する複雑な支配構造化の戦後のウィーンを舞台にした映画『第三の男』は、観覧車とアントン・カラス演奏のチター。師カラス後の世界一のチターリストは宮崎・都農の河野保夫がカラス以降のこの曲を奏でる。
先週末、ヒロインを演じた女優バリの訃報も伝え聞く。
歴史に残るこの名作をキャロル・リード監督が発表したのは冷戦体制の入り口の1949年。
「スイスの500年のデモクラシーと平和は何を生んだか。鳩時計さ」。
闇屋役のオーソン・ウェルズの皮肉なつぶやきは国籍なき放浪者は戦後世界を喝破した。
身の置き所無き身分ゆえそのさびしきつぶやきは他人事ではない。
来客者をお預かりして三日目。で身動きが取れない。
丁度いい何年ぶりかの休暇と思えばいいわけだが、経費もかかり、どうしようもない現実もある。
国家の支出する7100億円に比べれば微々たるものやも知れないが、どうにも痛い。
太陽光発電普及はどうにも手間がかかる。
これではどうにも困る。
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世界的には映画にもなった、ウィーン会議であろうか。
そのときに活躍したフランスの外交官タレーランの言葉を新聞が書いていた。
「緩慢と怠慢は外交官の美徳だ」
これには背景があり、「ナポレオンは活動的だったが、私がいつも実行を遅らせた結果、早まった決断を断念する余裕ができたことをいつも私に感謝していた」からだといっている。
さらに、「興奮に身を任せるな」と有名な警告をも発している
また、名著「外交」を書いた英国の外交官ニコルソンも外交官の美徳の中に「平静」を挙げている。外交では興奮した方が負けというのが常識だ。
では、「国粋主義的傾向を持つ日本政権が侵略の歴史を正当化し、未来の北東アジアの秩序に挑戦する行為ではないか」という韓国のトップ、盧武鉉(ノムヒョン)大統領の竹島を巡る言動はどうか。
ラムズウエルズと額田防衛庁長官の丁々発止はどうであったのか。
沖縄海兵隊司令部要員のグアム移転経費を日本は総額102億7000万ドルの59%に当たる60億9000万ドルを負担する。
日本円換算約7100億円と巨額である。
米国防総省の「共同防衛に対する同盟国の貢献度報告」(2004年度版)によれば、27カ国の「同盟国」の中で、日本の貢献度は抜きんでて高い。日本は在日米軍の経費の74.5%を負担。全27カ国の直接、間接支援の合計の52.53%を占めている
世界中に展開する米軍が移転する場合にかかる経費を米国と接受国との間でどう分担するかは政治的事情に左右される。
冷戦が終わり、ドイツから米軍が撤退するときドイツは費用を負担しなかったが、ソ連軍の旧東独撤退にあたっては費用を負担した。
ドイツが撤退を望み、ソ連に負担能力がなかったからだ。
今回の例は、地球規模での米軍再編の一部とみれば米側の事情だが、沖縄の基地負担軽減は、それ以前から日本が一貫して求めてきた経緯をみれば日本側の事情の要素も相当ある。
米側が当初、総額100億ドルの75%を負担するよう求めたのはこのため。
日本側は当初、国際協力銀行(JBIC)による融資30億ドルにとどめたいと考えたが、その場合、海兵隊の通常の予算に基づいて移転を進めることになり、10年以上も時間がかかるとされた。
このため日本側からは50%という数字が出たこともあった。
両国の会談の59%の合意は、これらの議論を踏まえた政治決着だ
日本側は、直接の国民負担となる財政支出に限れば、日本側負担は46.8%と「5割未満」にとどまっていると強調する。
一般会計から支出する28億ドルは海兵隊の隊舎・庁舎、学校など移転して直ちに必要となる経費にあて、滑走路整備、訓練施設、道路整備などには税金を支出しないとも説明する。
在日米軍再編では沖縄で那覇港湾施設やキャンプ桑江など約1500ヘクタールが返還されるとはいえ、再編に伴う経費は2兆円以上かかるといわれる。
国民一人一人が「安全の値段」を真剣に考えるべき時代だ。
基地の問題に問題提起する候補が選挙戦に勝利した沖縄県民はどうするのであろうか。
「裏切り者の情は受けない」。
名画『第三の男』の最後の場面でのアリダ・バリが演じた恋人のことである。
恋人が眠る墓地からの帰路、女は待ち受けた米国人作家のマーティンズに一瞥もくれずに去ってゆく。
米ソなどが分割統治する複雑な支配構造化の戦後のウィーンを舞台にした映画『第三の男』は、観覧車とアントン・カラス演奏のチター。師カラス後の世界一のチターリストは宮崎・都農の河野保夫がカラス以降のこの曲を奏でる。
先週末、ヒロインを演じた女優バリの訃報も伝え聞く。
歴史に残るこの名作をキャロル・リード監督が発表したのは冷戦体制の入り口の1949年。
「スイスの500年のデモクラシーと平和は何を生んだか。鳩時計さ」。
闇屋役のオーソン・ウェルズの皮肉なつぶやきは国籍なき放浪者は戦後世界を喝破した。
身の置き所無き身分ゆえそのさびしきつぶやきは他人事ではない。
来客者をお預かりして三日目。で身動きが取れない。
丁度いい何年ぶりかの休暇と思えばいいわけだが、経費もかかり、どうしようもない現実もある。
国家の支出する7100億円に比べれば微々たるものやも知れないが、どうにも痛い。
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