2006年12月18日
NHK紅白がまじかだが、布施明の名曲に「シクラメンの香り」のムード曲がある。
これにはどうにも馴染めない。
中学自分に辞書遊びをして和名の「豚の饅頭・ブタノマンジュウの鮮烈なる言葉の記憶が残ってるからだ。
シクラメンの原産地のシチリア島では野生の豚がその根を食べるそうだ。
さらに、中世ラテン語で「豚のパン」と呼ばれたシクラメン。
英語、フランス語、イタリア語でもそのまま直訳した名前だった
移入された明治期に「パン」を勝手に「マンジュウ」にした。
よって、不評をかう、かの訳の和名となった由。
これには変遷もあるようだ。
かつてはサイクラメンと呼ばれた時期があったという。
寺田寅彦が病気見舞いにポインセチアと一緒に「サイクラメン」をもらったと随筆に書いていると新聞が教えてくれた。
当時は病気見舞いにすることが多いため「シ」という音の連想が嫌われ、かくなる縁起かつぎの呼び名だったという。
植物学の権威者で高知の人の牧野富太郎のつけた名はいい。
「カガリビバナ(篝火花)」とのシクラメンの和名をもちいた。
歳時記には「篝火草」ともある。
高知の牧野植物園にも由来がある。
「この花は篝火に似ている」と新宿御苑のシクラメンの温室を訪れた婦人たちの会話からの命名。
「少しは好い名かもしれない」と植物図鑑の権威者の牧野の感想。
春山行夫著「花の文化史」)からの引用のさらに孫引きである。
咲いた後の花柄を取り除いたり、少な目の水管理の手入れをすれば3月過ぎまで花は続く。
クリスマスフラワーとしてポインセチアとともにすっかり定着した
年の変わり目にペットとともに花の一りんで、心を癒すのも良い。お互いを明るく照らしてくれる篝火が家庭ををあかるくしてくれよう。
花一輪、一輪ほどの暖かさ。誰だったか。?
交通事故の処理、資金計画と多忙さで鑑賞眼の心さえない。

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