クラッシック溢れる宮崎

2008年5月2日

八十八夜のこの日、立春から数えて88日のこと.

5日に開幕24日までを期間とする宮崎国際音楽祭の世界的指揮者シャルル・デュトワ総演出監督（スイス出身）と、メーンゲストのバイオリニスト、シャンタル・ジュイエ（カナダ出身）が1日夜、昨年に引き続き宮崎にやってきた。
地元紙が興奮気味に伝える。

昨年雨で変更したストリート音楽祭「兵士の物語」の屋外公演に向けて話し始められた。。
昨年は午後になっての雨天。
急遽屋内の市民会館に変更された.
「今年こそ晴天になることを願っている」と第一声。
今年もどうにも芳しくない天候。
ただ、この元気、予想される雨天も一掃されよう。

5日橘通りは午後から夕方まで歩行者天国。
ストリート演奏会などを皮切りに幕開けをみんなで祝うことと成る。
　
「読書家は同じ本を何度も読んだりしないのに
　　　、音楽愛好家はなぜ同じ曲ばかり聴くのだろう」
　ベートーベンにモーツァルト名曲と称される作品の良さは普遍的。
時代が変わっても色あせず、聴き手を魅了する。
繰り返し聴き、その魅力を味わい尽くす、
ただ、新たな音楽の楽しみ方を見落としてしまうことにもなりかねない。

幅広い音楽を紹介する義務が演奏者にあるというデュトワの姿勢である。
そうしたデュトワの姿勢は同音楽祭のプログラムに表れている。

　その一つが、3年前に始まったエクスぺリメンタルコンサート。
生ではめったに聴けない現代音楽などの名曲を紹介し続けている。

高度なテクニックを要する曲も多いため辞退する奏者もおり
、主催者も準備に苦労すると新聞がおしえる。

　もちろん音楽祭全体では、なじみの曲も多い。
15日は、ベートーベンの「英雄」と、その130年後に出てきた
バルトークの20世紀最高の管弦楽曲と言われる作品を続けて演奏さる
音楽の変遷を体感してもらおうという試みらしい。
　
多くの県民の参加での音楽の初夏を彩りたい。
毎年人気で今年もすでに完売のチケット。

音楽都市を目指す宮崎県が姿をあらわした.
県内全30市町村での街角コンサートや7月からはライトアップされた夜の県庁での演奏会など、内容は盛りだくさん。
県内で活動する音楽家を育てる狙いもあり、地域の文化振興につなげたい考えだ。

　アマチュアを交えた街中でのコンサートは「みやざき国際ストリート音楽祭」などがあるが、県独自の事業としては初めて。
東国原知事が昨年の同音楽祭で
「本県を世界に誇れるミュージック基地に発展させたい」と意欲を示したこともあり実現した。
三カ年事業で、初年度は624万円の予算を計上した。

　第1弾として、7月―9月の水曜日（午後8時―9時）に県庁前庭で「星空コンサート」を開催。
ライトアップされた県庁本館を背景に県内の個人、グループ数組が出演する。
夏休み以降は市町村の商店街や観光施設、病院での演奏会も予定。
毎年10カ所ずつ開き、3年で全市町村を回る。