この国の政治体制を形作り決めてきた55年体制が崩壊しようとしている。
自民党三分の二、社会党三分の一の議席数配分の政治統治機構である。
戦後10年を経て昭和30年の保守合同、左右社会党合同でなされたこと。

社会党は左派=社会主義協会派が主導力を握ると
日本の支配者はあわてて手を打った。
社会党=総評ブロックにくさびを打ち込んだ。
総評という労働組合連合体を分析すると公労協が中核先鋭部隊である。
公労協に結集する人々は半官半民で身分補償があルのが強みで余裕を持って仕事に当たるゆえ
お客さんである住民の信頼をえていた.
社会党候補の集票活動で群を抜き確実に当選させてきた。

公労協に結集するのは三公社五現業である。
三公社とは。国鉄、郵便局、電話局、である、
そこの組合は国労・動労、全逓、電通である。
戯れ歌が巷で通用したほどの威勢の良さ。

昔軍隊、今総評、肩で風きる公労協。

国労がストライキ権を回復せよ!と
連続13日間のストライキを上手く利用して反転攻勢出る。

国鉄はJRとなり、電話局はNTTと国民財産は株が放出され民営化された。
郵便局は4年前の小泉のやったことで説明は要しないであろう。

社会党も社会主義攻撃に抗しきれず党名を変更させられ社民党となり、
自民党を除く細川政権成立後に政権は揺れた。
社民党は政権党内で蚊帳の外に置かれた。
、自民党と社民党が野党という時代を経て
村山社民党政権がナント自民党との合同で連立政権を作った。
かっての相対した同士が政権を作る。
そのような政権が長く持つはずがない。
自民党と社民党は水と油の中であったのだ。

社民党は胡散霧散で土井たか子委員長までであった。
三宅坂の社民党本部の会館のみがかっての隆盛ぶりを残している。

国家支配を単独でしてきた自民党も創価学会の力を借り
三分の二の議席を有するのにこの4年の間
小泉、安倍、福田、麻生と選挙を得ずして政権を維持してきた。
政権維持のみに終結した政治家群である。

小泉政治のボロが出だした郵政民営化の偽善を暴く鳩山邦夫総務大臣。
ハトの乱は表向きは麻生太郎の更迭で終わった形。
自民党構造の派閥を見据えて、政局的に読み解けば見えてくるモノがある。

<ドロ船麻生丸から盟友だった重要閣僚が大義名分を作って逃げ出した。>
こう読み解けば
麻生政権を見捨てての自己防衛とみれなくもない。
派閥の生き残りからの・・・・自民党政権党の分析である

古賀派=宏池会はとりわけ勝ち抜くことが大事
今の勢力を維持していけばたとえ自民党が下野しても
いずれ民主からスカウトされる
因果を含める自民四役の重鎮古賀選対委員長。

町村派89人。
中川グループが独立に動くと分裂は時間の問題。

津島派68人総裁候補がいない。
選挙後の凋落は必死。

古賀派61人は第三派閥
有利な体制を固めている。
麻生派20人は第6派閥、元宏池会。
吸収合併で一気に第一派閥の様相がある。。

総裁選びで主導権を握り時間を待つ。
民主党が社民党との連立に行き詰まるのを見越している。
その後の大連立で権力中枢に返り咲く古賀シナリオ。
この数日の激しき動きの宮崎の動きで読み取れる部分がある。

任期満了選挙を唱える管義韋(よしひで)選対副委員長の威光を。サッしてのこと。
公明党の支援を受けにくくなる7月12日以降の解散総選挙を睨んでのことであった

管義韋(よしひで)選対副委員長は・・・
中山財務大臣、鳩山総務大臣鴻池副官房長官と軍師を失った麻生内閣の唯一のキーマンである。。
唯一残った貧乏神たる三文策士・管義韋選対副委員長の事は何度か続けて触れたとおりここでで略する。

都議選はどうなるのか。

静岡知事選の事前報道のようにマスメデアの大騒ぎの状況が無く
ピタリ!とベタ凪状態、黙っている。
どうやら自公の議席64の結論は出ているのであろう

爺の一番心配するのは都議選後の選挙争点のはぐらかしある。
地方知事の主張する「地方分権」は、旧大蔵省の制度疲労を見直す起爆剤となる。
物事はお金の流れである。
国家予算を司る旧大蔵省=財務省は、絶大なる権限を持っている。
各省庁は財務省に跪くしかない。

それは、各省庁のあらゆる予算の流れ、その情報の把握、リークの仕方、政治家の操り方、輿論操作の仕方で見えてくる。
一昨年、瑣末な居酒屋タクシー、マッサージチェア などが話題になった。
その情報がどうして流れたのか。
その時期、政局を考えれば見えてくる。
それを少しだけ垣間見せたのは昨年の暫定税率騒ぎである。

財務省は、国土交通省が財務省の権限の及ばない暫定税率の予算=道路特定財源を配分することを苦々しく思っていた。
それが暫定税率の問題として民主党が踊るものだから、積極的に情報をマスコミにリークした。
面白いようにマスコミがはしゃぐ。
結果は、国土交通省が白旗を揚げ財務省の勝利で終わった。
大きな利を得たのは財務省。
暫定税率分の税金の予算配分は財務省の手中にある。
このお金は総務省を通じて流れる。

地方分権が総選挙のテーマとなされつつある。
地方自治体は、予算を地方で自由に使いたい。
例えば、医療福祉、教育、公共事業など地方の安全・安心、地域経済の活性化に可及的速やかに使いたい。
それだけ地方経済の疲弊、社会福祉の危機的状況を現場近くで肌で感じ取っているのが地方知事である。
地方分権の本質はこれである。
だから、東国原知事、橋下知事が、現実的な行動として、中央からの変革を望んだのである。
政局のための政党の人気取りだ。
個人の売名行為だなどと事の本質を隠してしまう。
両知事の行動が事の本質を晒すきっかけになれば、国民にとって喜ばしいことだ。

喜べないのは中央の財務省、官僚群。
公務員改革の本丸は中央である。
我々国民は、官僚、公務員の特権に対する妬み・僻みを煽るデマも含め瑣末な情報など無視すべきだ。
国民は本質を見失ってはならない。

民主の鳩山由紀夫代表は「橋下徹大阪府知事と連携を取り合っていきたい」と述べた。
☆鳩山代表ぶら下がり「橋下大阪府知事と連携したい」 (産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090708-00000621-san-pol
--橋下徹大阪府知事が原口一博「次の内閣」総務担当らと会談したが、
橋下氏との連携についてどう考えるか

 「うん。橋下府知事のお考えは非常に民主党の考え方に近い。
  まあ、原口議員から言わせると、もう同志だというくらいの思いで、非常に和やかというか、考え方が相当程度一致したと  伺いました。それを、これから私どもの地域主権の考え方を、あるいは道州制という方向でですね、
   協力点を見いだしていけるのではないかという思いがありますから、
   そこは、これからも橋下府知事とは何らかの形の連携を取り合っていきたいと。そう思います。
    それは国家の、あるいは地域のためだと思っています」
(略)

--橋下知事から支援を受けた場合、連携が衆院選に与える影響をどう考えるか

  「うん、あの、連携がプラスかマイナスかという発想以前の問題として、私ども、この国の形というものをね、
   大きく変えていきたいと。それがわが党の存在価値ですから、そのことに対して橋下知事が基本的に同じ方向を向いて
     おられるということは大変、勇気づけられる話だなと。そのように感じています」
(略)
--国の地方政策に対して知事会などに拒否権か同意権を与えてほしいとの橋下知事の要望に対し、
原口氏はマニフェストに盛り込むことを検討すると述べたが

  「原口議員がそこまで申したんですから、その言葉は重いと思います。ただ、マニフェスト、どこまで
   、今、出来上がってきているものを変えるかということがひとつありますから、加えられるということであるならば、   それは前向きに考える必要があるんじゃないでしょうか」

鳩山は橋下と連携することを表明したのだから、
民主党自体が地方分権を争点にしたいと考えていると解さざるを得ない。
橋下は自公で当選した人物である、
それが実務をまじめに取り組んで限界を感じ
地方分権を要求している。
民主党が橋下と連携するなら見返りとして地方分権を取り入れざるを得ない。
第三の勢力の総選挙の争点ぼかしの面目躍如言うところか。

東国原と橋下は、地方分権を争点にしたがっている。
そうするとたとえば景気とか雇用とか福祉とかそちらの問題が争点からはずれる。
そうすれば社民党共産党は埋没し、郵政も蚊帳の外で国民新党も埋没する。

民主党は地方分権だ官僚支配の打破だと叫べば大丈夫だろうが、
それによって自民党と民主党に耳目を集めるという二大政党の対決の演出の効果がある。
鳩山が橋下と連携するというのはそういう意図と解さざるを得ない。

総選挙の民主党が掲げるべきは「政権交代」であり、
くれぐれも第一に「地方分権」を掲げるべきではない。
次に来るのも「景気・雇用福祉対策」である。
「地方分権」は「政権交代」後の「景気・雇用福祉対策」後の話である。

植草一秀元早大教授のブログで教えていただく戦略
「天の時、地の利、人の和」が整って初めて大事は成就する。
野党の軸に位置する民主党は、社民党、国民新党との「人の和」を保ちつつ、
最後の最後まで気を抜かずに決戦に進まねばならない。

総選挙の第一義の大儀「政権交代」「景気・雇用福祉対策」が
「地方分権」に置き換えられたときは
自公戦略の第三の勢力を利用した勝利となろう。
マセメデアの持ち上げる東国原と橋下は自爆装置を持っている。
自公党に無き青い政党・民主党はくれぐれも注意が必要である。

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