豊後の国

2008年2月13日
誕生日の花は・・・キンセン花
花言葉は・・・・・自愛

キンセン花 淡路一国 晴れにけり

しばれる朝、今期の冬で間違いなくレコードの寒さであろう。
昨夜半に寒さを実感して徘徊するも、微笑が目の前にあれば青春の心根。
いやはやお恥ずかしい次第である。
何も覆い隠すものではないが小金さえなくては、お話にもならない。
県境の西も北もこの寒さには滅入ってることだろう。

大分県は宗麟の県であり、西方の長崎に劣らぬ、否!先駆けのキリスタン文化が最初に艶やかに狂乱した。
ルネッサンスの古楽器が国内最初のキリスタン学校コラジオで奏でられ百花繚乱。

日本で最初の国家を代表する使節が遠くローマに少年達を使わせ
各地の国々、都市々で、西洋人を驚愕の目で被いつくさせ、畏怖させた。
為政者・大友宗麟の存在が府内あちこちにその痕跡を残す。

その影響は大分内に留まらず隣接する宮崎県県北の延岡の地に無鹿などの地名として痕跡を残す。
九州の覇権をかけた島津との戦いの九州版関が原戦いの場は宗麟原として県央川南町にある程だ

ここに偶然が宿って気持ちが悪いほどである。
9日のNHKラジオ深夜便。
400年のときを経て復活したルネッサンス期の音楽として番組が紹介されていた。
8月にはコンサートさえ開けるほどに古楽器の演奏にたけている演奏集団が地元に出来上がった。
湯布院町の隣の湯山町である。

この演奏は遡ること太閤秀吉が何回となくアンコールをしたものと寸分変わらぬ原曲のままである。
キリシタン禁止の中インド国からの使節との名目で聚楽第に伊東マンショを初めとする
遣欧少年使節一行は一人もかけることもなく揃った。
驚き悦にいる天上人。
このときの曲は1月の日曜日朝9時の番組でも奏でられたことはブログで書いてるとおりである。

別府より北西に車で十分。
山間にある明礬という地区。
ナスの漬物を作る祭の紫色を残すために使う無色結晶。
天然ミョウバンの一大産地。
皮なめし、や染色として用いられ、江戸期には全生産量の7割を誇った。
明治の初冬から作られなくなった。
何故か。現代を紐解く教訓がそこにはある。

湯山の出の恒松柄(すみか)は大分大の教授。
此れを現代に復元させた。
当時値段が高いので製造法は秘伝中の秘伝で記録が無い。
寝食を忘れての試行錯誤で解明した。

やっとの思いの
「ハイノキの木の灰汁と湯の花の溶液を化合する。」
実験の端緒であった。

まず、ハイノキ科のクロキ常緑樹の枝葉に目をつける。
採取乾燥し、鉄板で木灰にして水に溶かす。
丁寧に攪拌して木綿で漉し上澄みを集める。
そこには綺麗な透明の液が出来上がる。

地底の地獄からの噴気の通り道に、青粘土を敷き詰めると蒸気が地表に出てくるときに結晶が出来る。
湯の花である。
水に溶かし茶褐色の上澄み液ができあがる。。

さあ化合である。
・・・・??・・
それが皆目わからぬ
理化の先生に助言を仰ぐ。
「コーヒーがさめると底に砂糖がたまる。あれと同じでは・・・」

温度を下げると析出できる。助言から希望はあった。
混ぜて熱して一昼夜。

底に白糖のようなもの。が出来た。
此れを糸につるして
溶液に漬けまた加熱と冷却を繰り返す。
すると1センチ径の結晶が出来た。

硫黄のにおいが自宅の台所に漂った。
おじいちゃんなにしてるの孫さえ訝しがる。

享保15年1730年、と木野為政者幕府は
輸入も全面停止で、国内産使用の保護政策を敷いた。
独占的権益の確保を目論んでのことでもある。

その政策は明治の開国後まで続く
化学生成されたミョウバンが開国と共にドイツから大量に工業製品として流入してきた。
硫酸、アルミニューム、アンモニュームを化合しての科学技術の賜物である。

鎖国で培われた家内工業では製造量価格ともたちおち出来ない。
明治17年1884年この大分の明礬地区から一切が廃業し、消えることになる。

ただ、湯の花のみは産品として残った。
家族旅行が出来ぬ世相ゆえ家長たる明治生まれの岩雄の威厳を保つに、十分の志向であった。
村のタノムシ講で金毘羅さん参りの帰りのお土産品の中に忍ばせてあったからである。

屋敷内にある別棟に存在している湯殿の五右衛門風呂からは湯の花が醸し出してくれるいっぱしの秘湯に満足
「いいにおいがスッジャロ〜〜」
「エッヘン!」
ガキ大将の優越感を数日保てた文化不滅の山間の西都での戦後の幼少の記憶。
湯の花の恩恵にあやかれてたわけである。

現在の現地明礬には風雨から湯の花を守る小屋30軒が残る。
わらぶき小屋の風情は歴史の悲哀を残す。
山間の裏淋しい土地にかけがえの無い施設はグローバル化が進み
それを早めた田舎切捨ての竹中小泉の政治さえ考えさせられてくれる。
産業保護政策は「税特区」としてドブロク特区の宮崎三股町などと姿を変え産業奨励として
蘇りつつある。
封建時代の行われた産業保護政策をみつつグローバル化の道筋を立てるべきである。

その先頭にたつべき人は財界総理である。
経団連会長その人のリーダーシップである。
06年、時代が軽薄短小の産業からその長を選出した異例の会長が選出された。
大分の人・キャノン御手洗富士夫である。
08年5月改選を再選で迎えようと野望の根回しは事欠かない。

経済産業省次官から転進した大分知事・広瀬勝貞はキャノンとのトップセールスで工業団地を提供した。
多額の税を投入して市街地を見下ろす丘陵地に大分キャノン、大分キャノンマテリアルが稼動しているわけである
工業団地は80ヘクタール。
建設をめぐり疑惑と真実が炙り出された。

キャノン工場予定地の県の工業団地造成では鹿島建設が一手に随意契約での総額80億円の受注である。
総事業費61億円と試算しながら11億円も安い50億円での売り渡しの疑惑。
造成に取り掛かってみると68億5000万円となった。
差額は18億5000万円出てしまった。
06年4月。大分県は補助金交付要綱をあらためて作りその是非を、県議会に諮ることなく実施。

このことを聞かれ嘯くキャノン側。
「県からは50億円といわれた。わざわざ61億円で買いますという必要があるのか」

キャンンと「大光」との蜜月ぶりは枚挙にいとまが無い。
脱税での調査がいったのに報道されてないあの企業である。

「大光」はよっぽどの大企業であろう。
・・・ナント社員は6名。
紐解けば見えてくるものがある。
大賀則久社長は御手洗富士夫の兄と大分の高校の同級生での親密ぶりは知る人ゾ知る中。

売上部数を極端に減らしつつある週刊現代2月2日号で華麗なる人脈の披瀝がされた。
キャノン社員である「大光」大賀社長の長男の結婚式の御手洗富士夫の列席での親密振り。
キャノン由布保養所あさぎり館は大幸から土地を購入して建設された。
キャンの寮の土地は随意契約で県から大光が取得したもの。

造成建設には100社近くがかかわったが代行グループの企業が軒並み名があがる。
たとえば遠く東京のキャノン本社の改築は社員二人の大光グループ「匠」受注という具合だ。

横浜市の御手洗の自宅は「大光」グループの一つで兄の経営する日建が土地から建設まで手がけている。

鹿島は国税の指摘では6億円の脱税容疑。
架空水増しでの捻出だろう。
そのことと仲介手数料含め30億円の申告漏れで、捜査を受けている。が報道されない。

一介の労働者がなにをか書かかん!
田舎に存在するレッテル貼り。
「共産党ではあるまいに」
一体ナンになるとの怨瑳の声を聞く。

では問わん。!
わが同胞らの働く仲間の状況を財界総理はどう思う。
私人ではない世界に冠たる先進国日本の財界総理ですゾ!

深夜労働に従事する別府大学や立命館アジア大学の
中国人留学生等を乗せた送迎バスの隊列は地元の新風景で知れ渡ってるではないか。

夜間から深夜の部品組み立ての現場を写真で明かにすれば一目瞭然である。
厳重なる取締りでなく開示したらハッキリしようというものだ。
流石に労働現場を暴く鎌田レポーターもで入りでききれてぬようだ。

答えは準備してある。
「地元雇用に貢献してる」が何時もの言い分。
本当にそうか。

総従業員数約8000人中350人、マテリアルで2900人の内1250人
あわせて33パーセントのみが社員様。
残る67パーセントは派遣、請負である。

安定地元雇用とはどこにあろう。
ましてや正社員は転勤族を含まれるハズで地元雇用ではなかろう。

宗麟の目指した天上の国は戦国でさえ、潰えてしまったが、
まさか、豊後の国の末裔がこのような国の理念で国家のトップにあり、各種の政府委員をして
安倍内閣との心中をうたいながら居残り居座り狼藉ぶりを働いてるとは
蘇った古代音楽コンサートの調さえむなしく聞こえてくるではないか。

音楽の泉は、NHKラジオ第1放送とNHKワールド・ラジオ日本で
毎週日曜日8:05−8:55に放送されるクラシック音楽の専門番組。

1949年に第1回が放送され、実に半世紀以上に渡ってクラシック音楽を専門として君臨していている。
解説者は初代堀内敬三、2代目村田武雄に次いで、2007年現在は3代目
皆川達夫。
遣欧少年使節が太閤秀吉の前で歌った歌もCDで復活し治められている。
為政者は民のかまどを忘れず、豊後の人々のこの日々の積み上げの成果に学ぶべきである。
古来からの国人たる人々の行いを忘れたる財界総理に明日は無い。
遠くからロザリオに託したる言霊が耳にいる。
自愛は謙虚さの裏返しと思えてくるから不思議である。

一回のマウスクリック。
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