再び
2005年10月4日宮崎ほど食の豊富な県はなかろう。
米なんぞは7月に新米を全国一早くいただき、普通作の刈り取りをしてる地域の方から、新米を昨日いただく。
4ヶ月もの期間ズ〜ット新米が食べられる幸せは豊かな本県のみのもの。昨年を再掲して世相を考えてみたい。
国連の定めた「国際コメ年」に世界イネ研究会議は日本で開かれた。
世界各国が「食糧安全保障の確保と貧困撲滅」のために、コメが果す役割の重要性を再認識すべく設定されたものだ。
なぜコメが重要なのか、それは世界の半数以上の人びとの主食であることと、栄養価においてムギやトウモロコシなどをはるかにしのぐ穀物であるからだ。
マレーシアのカリマンタン(ボルネオ)島のキナバル山(4101メートル)を中心に東に二五度が「葦牙(あしかび)の国」日本であり、西に二五度が「葦の生える沼沢地」カルカッタで、この地帯は生物学では「アジア・グリーンベルト」と緑が多いのである。
その緑を代表する植物が温暖湿潤の地に生える葦であるが、葦はムギやトウモロコシなどと同じく、イネ(禾本(かほん))科に属している。
つまり東は日本から西はインド(カルカッタ)までの葦の生える「泥の風土」において、人びとはその葦をふくむイネ科の穀物類から最終的にコメを選び出したのである。
そして、そこに世界最大の人口を養い、定住させることになったのである。その意味では、コメが「泥の文明」を成り立たせている、ともいえるわけだ。
日本民俗学の柳田国男は、日本とは何か、と問うて、その構成要素を「島国」と「コメづくり」と答えた。これに、「定住」、という要素を付け加えればいい。
コメづくりは一粒のコメ、一枚の田、一つの共同体=ムラ、そうして一つの国の内部に富を蓄積し、増大させるのである
近代欧米の文明は、牧畜を基幹産業とすることによって、その発展のために新しい土地(テリトリー)を獲得し、「外に進出する」ことを必然としてきた。欧米の文明は「外に進出する力」をその本質とするのである。
しかし、地球はいまや「外に進出する」土地の余裕がない。環境はますます悪化し、人口は増え続けている。現在、世界の人口は六十億人を数え、50年には百億人に達すると予想される。
としたら、それぞれの民族が先祖伝来の土地に「定住」して生きてゆくために、一粒のコメ、一枚の田、一つの共同体=ムラ、そうして一つの国の内部に富を蓄積し増大してゆくコメづくりの「内に蓄積する力」を、いまこそ再認識することが必要だ。
コメづくりを産業と考えれば、アメリカのカリフォルニア州のように、大した利益があがらないとなればコメづくりをやめイチゴづくりに変え、いざとなればディズニーランドに土地を売り払って別の土地に移住してゆく。そこには「暮らし」にもとづく文化(民族の生きるかたち)は生まれない。
コメづくりを「暮らし」とするためには、土地の人びとによる共同の水路づくりや草取りや土地改良、そうして品種改良や品質管理が必要とされる。つまり、「共同体」が形成されなければならない。
もはや通用せぬ欧米文明、地球環境救うコメづくりの意義を日本時は考えてほしいものだ。
小泉になっての自民党は「その米に生きる人々を改革の名の下に
都市型政党に脱皮させた。
旧自民党の票田たる人々は切り捨てられたのが今回の選挙の特色である。
小選挙区で、自民・公明の得票数は3350万票、
民主・共産・社民・新党・無所属は3450万票。
100万票反対票が多いことを認識しなくてはならない。
小選挙区は一票差でも勝ちは勝ちで、競り合っても一人しか当選できない。ちょっとした差で議席が大きく変わる小選挙区制の怖さを知るべきである。
ちなみに、前回と今回の選挙結果を見てもらえば、ご理解頂けるだろう。
第44回衆議院選挙 自民党候補 小選挙区当選者数一覧
小選挙区(獲得議席/定数)
選挙前議席数
前回比
東京都
23/25
12
+11
埼玉県
12/15
6
+6
千葉県
12/13
5
+7
神奈川県
16/18
9
+7
愛知県
9/15
5
+4
大阪府
13/19
6
+7
兵庫県
10/12
7
+3
京都府
3/6
3
−
福岡県
9/11
5
+4
合計
107/134
58/134
+49
8都府県で約倍近く増えている。
構造改革で大都会優先、地方切捨ての政策により、選挙民も反応していることがわかる。ちなみに、北海道は前回12小選挙区で自民5・民主7、今回は自民4・民主8である。
全国的に、地方は大きな変化はなかったのである。
格差の広がった勝ち組・負け組の構図がはっきりした選挙でもある。
改革後の自民党はまったくの異質なものとなり、いよいよ踏みえをはじめようとしている。
米の国ではない小麦・肉食のモラルしか通用しない日本の出現である。それは強権小泉を中心とする一部の政治家の野合から生じてる改革過程にしか過ぎない。
改革=破壊の後に来る勝ち組・負け組の索漠たる寂寥感、ニヒルなる人間関係の世相が定着しよう。
それは営々と培われてきた日本人論とまったく異質なる物となりえよう。
幼きころから塾通いで東大一辺倒の人間形成時期の偏重教育に未来があるわけがない。
83人の小泉チルドレンが第一期の政治改革世代のようであるが、今後この政治体制から作り出されてくる次世代の作るものが培われた国民性がどうなるのか考えるだけで背筋が凍り大和民族の未来を憂える。
我がアパデン宮崎は統一性のなかの自立で世相を先取りする状況の運営化の如きであるが、経営状況に持ち込んだ先例を試してるかのありようで毎日を過ごしている。
新規に持ち込まれた図面を一人眺め煩苦している。
階段にコンクリートの中から雑草扱いのブルーに澄んだ青き凛とした露草が呼びかけるように微笑んでいる
大和の風景は変わらない。
ブログ・ランキング参戦中・・・苦戦!
順位をあなたの力で引き上げてください!
次をクリックおねがいします。
http://blog.with2.net/link.php?62076
米なんぞは7月に新米を全国一早くいただき、普通作の刈り取りをしてる地域の方から、新米を昨日いただく。
4ヶ月もの期間ズ〜ット新米が食べられる幸せは豊かな本県のみのもの。昨年を再掲して世相を考えてみたい。
国連の定めた「国際コメ年」に世界イネ研究会議は日本で開かれた。
世界各国が「食糧安全保障の確保と貧困撲滅」のために、コメが果す役割の重要性を再認識すべく設定されたものだ。
なぜコメが重要なのか、それは世界の半数以上の人びとの主食であることと、栄養価においてムギやトウモロコシなどをはるかにしのぐ穀物であるからだ。
マレーシアのカリマンタン(ボルネオ)島のキナバル山(4101メートル)を中心に東に二五度が「葦牙(あしかび)の国」日本であり、西に二五度が「葦の生える沼沢地」カルカッタで、この地帯は生物学では「アジア・グリーンベルト」と緑が多いのである。
その緑を代表する植物が温暖湿潤の地に生える葦であるが、葦はムギやトウモロコシなどと同じく、イネ(禾本(かほん))科に属している。
つまり東は日本から西はインド(カルカッタ)までの葦の生える「泥の風土」において、人びとはその葦をふくむイネ科の穀物類から最終的にコメを選び出したのである。
そして、そこに世界最大の人口を養い、定住させることになったのである。その意味では、コメが「泥の文明」を成り立たせている、ともいえるわけだ。
日本民俗学の柳田国男は、日本とは何か、と問うて、その構成要素を「島国」と「コメづくり」と答えた。これに、「定住」、という要素を付け加えればいい。
コメづくりは一粒のコメ、一枚の田、一つの共同体=ムラ、そうして一つの国の内部に富を蓄積し、増大させるのである
近代欧米の文明は、牧畜を基幹産業とすることによって、その発展のために新しい土地(テリトリー)を獲得し、「外に進出する」ことを必然としてきた。欧米の文明は「外に進出する力」をその本質とするのである。
しかし、地球はいまや「外に進出する」土地の余裕がない。環境はますます悪化し、人口は増え続けている。現在、世界の人口は六十億人を数え、50年には百億人に達すると予想される。
としたら、それぞれの民族が先祖伝来の土地に「定住」して生きてゆくために、一粒のコメ、一枚の田、一つの共同体=ムラ、そうして一つの国の内部に富を蓄積し増大してゆくコメづくりの「内に蓄積する力」を、いまこそ再認識することが必要だ。
コメづくりを産業と考えれば、アメリカのカリフォルニア州のように、大した利益があがらないとなればコメづくりをやめイチゴづくりに変え、いざとなればディズニーランドに土地を売り払って別の土地に移住してゆく。そこには「暮らし」にもとづく文化(民族の生きるかたち)は生まれない。
コメづくりを「暮らし」とするためには、土地の人びとによる共同の水路づくりや草取りや土地改良、そうして品種改良や品質管理が必要とされる。つまり、「共同体」が形成されなければならない。
もはや通用せぬ欧米文明、地球環境救うコメづくりの意義を日本時は考えてほしいものだ。
小泉になっての自民党は「その米に生きる人々を改革の名の下に
都市型政党に脱皮させた。
旧自民党の票田たる人々は切り捨てられたのが今回の選挙の特色である。
小選挙区で、自民・公明の得票数は3350万票、
民主・共産・社民・新党・無所属は3450万票。
100万票反対票が多いことを認識しなくてはならない。
小選挙区は一票差でも勝ちは勝ちで、競り合っても一人しか当選できない。ちょっとした差で議席が大きく変わる小選挙区制の怖さを知るべきである。
ちなみに、前回と今回の選挙結果を見てもらえば、ご理解頂けるだろう。
第44回衆議院選挙 自民党候補 小選挙区当選者数一覧
小選挙区(獲得議席/定数)
選挙前議席数
前回比
東京都
23/25
12
+11
埼玉県
12/15
6
+6
千葉県
12/13
5
+7
神奈川県
16/18
9
+7
愛知県
9/15
5
+4
大阪府
13/19
6
+7
兵庫県
10/12
7
+3
京都府
3/6
3
−
福岡県
9/11
5
+4
合計
107/134
58/134
+49
8都府県で約倍近く増えている。
構造改革で大都会優先、地方切捨ての政策により、選挙民も反応していることがわかる。ちなみに、北海道は前回12小選挙区で自民5・民主7、今回は自民4・民主8である。
全国的に、地方は大きな変化はなかったのである。
格差の広がった勝ち組・負け組の構図がはっきりした選挙でもある。
改革後の自民党はまったくの異質なものとなり、いよいよ踏みえをはじめようとしている。
米の国ではない小麦・肉食のモラルしか通用しない日本の出現である。それは強権小泉を中心とする一部の政治家の野合から生じてる改革過程にしか過ぎない。
改革=破壊の後に来る勝ち組・負け組の索漠たる寂寥感、ニヒルなる人間関係の世相が定着しよう。
それは営々と培われてきた日本人論とまったく異質なる物となりえよう。
幼きころから塾通いで東大一辺倒の人間形成時期の偏重教育に未来があるわけがない。
83人の小泉チルドレンが第一期の政治改革世代のようであるが、今後この政治体制から作り出されてくる次世代の作るものが培われた国民性がどうなるのか考えるだけで背筋が凍り大和民族の未来を憂える。
我がアパデン宮崎は統一性のなかの自立で世相を先取りする状況の運営化の如きであるが、経営状況に持ち込んだ先例を試してるかのありようで毎日を過ごしている。
新規に持ち込まれた図面を一人眺め煩苦している。
階段にコンクリートの中から雑草扱いのブルーに澄んだ青き凛とした露草が呼びかけるように微笑んでいる
大和の風景は変わらない。
ブログ・ランキング参戦中・・・苦戦!
順位をあなたの力で引き上げてください!
次をクリックおねがいします。
http://blog.with2.net/link.php?62076