男子の本懐

2004年5月10日 読書
てだのふぁ さん秘密デ〜ス、よろしく

昨日の土砂降りから一転、日向晴れ。
雲のあがり行く様はスコール明けで、確実に亜熱帯気候である。

大阪の仕事師の坂○課長さんに再度お助け、すがることとした。NEDOの申請書作りをお願いした。

その割りにはな〜にも準備してない。横着なものである。
それも会場には11時になってもだ〜れもいない。

会場から会社に電話すると会社の電話に出たのは、この会場にいなければならぬ人。
一体何しているのか理解できない。 
  ・・・・・・・
早朝、3件の何枚乗るのかの仕事の依頼。綾町も含んでいる。
電気温水器の取り付け。
明日施工の依頼、明後日はIH、電気温水器の工事である。

延岡からも依頼を受ける。
NEDOの追加は五ヶ瀬、門川、ほか2件もある。
締め切りは19日午後5時必着。

会場にこもりながらの営業、NEDO事務の遂行と神業。
APAの会社に残した専務がどうも仕事に、かんでこない。

怒鳴り、すかして何とか進める。その間、綾の地に移動して実測。
高所恐怖症も何のその屋根での作業。

緊張感の延長でまったく恐怖心がない。
同行する18歳の存在が、緊張症状の男のミエが病気を直してくれたのか。

責任感が我が病を克服したようだ。
ゆっくり、焦らず、唱えながら時間を過ごした。、
その実、イライラは頂点。

いやはや情けない。人格の底浅さが出てしまった。
人格を磨く為のチケットケンこれでは使う資格無し。

こうなりゃ開き直りである。
3人そろい「なぶら」で祝杯をあげた。
神宮のコンサートの行事も忘れていた。
  
シャルル・デトワ指揮、諏訪内晶子、チャイコフスキーの
バイオリン協奏曲が昨夜宮崎に鳴り響いた。

才女の奏でるストラディバリウスの音色は・・・
歴史は元には戻せない。

今日は徳永二男のデトワと豊穣なる饗宴。
聞き損じたが仕事ゆえ仕方ない。

朝日の天声人語氏はストラディバリウスの音色を追求するバイオリン製作者陳昌鉉さんの逸話を書いた。

「畑で聞いた天の声何の声ですか」農夫答えていわく
「ミミズノ泣き声です。」

と聞き、ミミズを乾かしてニスの下地に塗ってみた。・・・・・・
美味くいかなかったが、執念がつたわる。

農家育ちの私だがオケラの泣き声はは知っているがミミズは・・・
ホントの話だろうか。

製作者も演奏家も驚嘆する3世紀前の名器ストラディバリウスの弱音は常識を超える。

普通のバイオリンは会場の最後列まで聞こえない。
ところがストラディバリウスは天井桟敷まで、まったく音が弱まることなく聞こえる。

最初は音がでない。でなくて苦労する時間が、1,2年から場合におっては10年ぐらいかかるときがある、

ある時期を境にカーンとなり始める。千住真理子さんの受戒である。
ストラディバリウスのなぞはつきとめれていない。

ナゾと記した。かって読んだ荒木大介オーケストラ楽器別人間学では、バイオリンは陰影に飛んだユニバーサルな人とある。

16日は川南町での野外コンサートが開催、無料いい。
クラッシックの普及、粋に感ず!

『人生、粋に 感ずる』
男にとって大切なものをあげるとその人の生き様が分かろう。

童心とゆるぎない信念、男の本懐である。
民主党菅さんの往生際のみっともなさ。

飄逸たる福田官房長官との毛並みの良さとの差が出た。
育ちは隠せない。品格はどうやら育った環境から来るもののようだ。

男子の本懐とは金解禁政策に生命を賭けたライオン浜口雄幸と井上準之助.
性格も境遇も正反対の2人の生きざまに迫った「男子の本懐」。  

一次大戦後の慢性不況という困難な時期に首相と大蔵大臣についた
浜口雄幸と井上準之助。

首相浜口雄幸は、党派は違うが、金融のエキスパートである井上準之助を蔵相にむかえる。政治家のあるべき姿である。

「…この仕事は命がけだ。すでに、自分は一身を国にささげる覚悟を定めた。きみも君国のため、覚悟を同じくしてくれないか。」

「浜口は、本気で死ぬつもりなのだ、と感じ、ふっと頭の下がる気がした」(本書。P19)

二人の会話は真剣勝負。

 政治家はいかにあるべきか、男はいかにあるべきか。
を考えさせられる。

性格も境遇も全く違2人は不況を打開するために
緊縮財政と金解禁に踏み切る。

当時は軍部が台頭してきて内閣の運命も左右するような
一大勢力となっていた。

軍部が陸軍大臣や海軍大臣の任官拒否などで多くの内閣が総辞職している。

浜口内閣は緊縮財政を進めるために軍縮促進、協調外交を掲げる。
就任した日の夜に「決死だから途中何事が起こって中道で倒れるようなことがあっても、もとより男子としての本懐である。」と妻子に告げる。

井上も「自分にもしものことがあったとき、後に残ったおまえがまごつくようではみっともない。」と妻に決意を告げる。

浜口は不器用で大蔵省の官僚としては上司から敬遠され地方周りばかりで日の当たらない仕事を自分の信念で黙々とやり遂げた。

一方、日本銀行入行以来、頭角を現わし、鋭い判断力と行動力でエリート街道を歩んできた。そのような全く正反対の性格。

2人がお互いに良き盟友として尊敬しあい、困難に立ち向かってゆく。
、内閣の政策に反対した暴漢が2人を襲う。悲劇の予兆どおりである。

浜口は首相在任中に東京駅構内で銃弾に倒れが、奇跡的
に一命だけはとりとめる。このあと

「議会開催中は登院することが首相としての責務であり、出ないのでは国民を欺くことになる」と消耗し衰弱した体で議会で演説し答弁を行う姿が痛〃しい。

東京駅中央口にプレートを見た記憶がある。

井上も半年後銃弾に倒れる。
2人の死後、満州事変がぼっ発し日本は第二時世界対戦へと突入する。
小泉と福田に置き換えることは出来なかったものか。

信念にあふれた2人の姿は非常に新鮮であり、その生き方共感を呼ぶ。自己中心的で困難から逃げ、場当たり的な風潮の目立つ

日本社会全体に対する警告の書。
議員の大半が年金未納ではいただけない。

城山 三郎 より私は源氏鶏太のほうを数多く好んだ。
生活には明るさが必要である。
石坂洋次郎の純な異性間の気持ちと同じである。

人生には息抜きが必要であるが、その余裕が今はない。
こうも一挙に状況が好転するとその好調さが信じられなくなってくる。

壊れ行く地球を守る太陽光発電の普及!今の私の男の本懐・
それにしてもストラディバリウス・・・聞きたかった。・・

バカやロウ!仕事に夢中になるな。
志を貫くのは実に辛い。

死しても初志つらぬくべし!は私の自作の座右の言葉。
懐かしき青春!

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